高次脳機能障害は交通事故の後遺症?

自分の中では常に安全な運転に心がけていて交通事故を起こさないと決めていても状況によって突然の事故に巻き込まれてしまったり、自分自身が交通事故の加害者になってしまうというのは不思議な事ではありません。
万が一このように事故が起きてしまった場合には1時的に健忘の症状が出てしまうことやその他にも意識が混乱してしまい、冷静に交通事故の状況を話すことができないようなこともあります。
しかしこれはあくまでも一時的なものですから、その後いつまでも続くものではなく、ある程度時間が経過することによって、だんだんと冷静に何か自分自身でもしっかりと事故の事を思い出したり話をしたりすることができるようになります。

このような状況であればとくに交通事故の後遺障害として認められるような症状もなく安心することができるのですが、そうではなく一時的な症状とは違い長期的にこのような症状が続いてしまうケースでは、高次脳機能障害として後遺症が認められるケースがあります。
高次脳機能障害というのは上記の通り、健忘やその他にも意識の混乱をはじめとしてうまく言葉が出てこなくなる失語症などがありますが、このような症状がいつまでも続いてしまうのであれば、高次脳機能障害を疑い、しっかりとした検査をしてもらう必要があります。

頭を打っている時には特に注意が必要になる

高次脳機能障害というのはその名の通り、脳の一部に障害が起きてしまい前述したような症状が現れてしまうのですが、フロントガラスに強く頭をぶつけてしまったという交通事故を始めとして、その他にも車の真横から追突されてしまい運転席の窓ガラスに頭を強く打ってしまったなどというケースでは高次脳機能障害の発症するケースがあります。
しかし、高次脳機能障害というのは見た目にはっきりと診断できるものではありませんから、多くの場合で行為障害としては認められずそのまま示談が成立してしまうので注意が必要です。

近年では保険会社のスタッフが高次脳機能障害についての知識を持っていることもありますが、当然加害者の保険会社としてはこのような後遺症を認めると多額の慰謝料や逸失利益などを支払わなくてはならないので、できる限りこのような内容には触れず、示談を成立させてくるような傾向にあります。
また、医師としても面倒な検査をたくさん行わなくてはならないためあえて触れないといったケースや、酷ければ高次脳機能障害について詳しい知識を持っていないことがあります

疑わしい場合には弁護士さんに相談するのが1番

万が一にでも交通事故にあって高次脳機能障害が疑われるのであれば必ず弁護士に相談しましょう。
またここで相談する弁護士さんは交通事故を専門に扱っているような詳しい知識を持つ弁護士さんが良いです。
高次脳機能障害について徹底的な検査を行った上で後遺症が認められたという人もたくさんいますので、ご家族などにも協力してもらいながら事故前と事故後で変わったことがないかどうかを私生活の中で確認し、少しでも不安要素があれば徹底的な検査は行いましょう。
ただし高次脳機能障害についてはその他の症状が症状固定として落ち着いて、1年が経過しなければ後遺障害認定をしてもらうための申請ができないことになっています。

そのためとても時間がかかってしまうのですが、この期間中は保険会社や加害者側からどんなに連絡が入っても示談には応じず最終的にしっかりとした検査を行ってから成立させるようにしましょう。
高次脳機能障害が認められた場合の最終的な慰謝料とそうでなかった場合の慰謝料には大きな違いがあります。
また詳しい知識を持つ弁護士にお願いすることで自分でも意識していなかった高次脳機能障害が認められるケースもあります。

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